仕事部屋を兼ねた趣味のDAWスタジオのほか、マンション住戸の約半分のエリアをリノベーションしました。LDKと水回りはそのまま残し、それ以外のスペースを防音室、子供室、寝室、玄関・廊下という構成に間取りを作り変えました。
インテリアデザインに対する意識の高いお客様で、内装材や建具の選択は基本的にお客様が行い、プランニングと技術面でのご提案、デザインのサポートを当社側で行うというスタンスで打合せが進みました。
所在地：東京都多摩地域
コース：リノベーション工事コース
防音室の用途：DAWスタジオ
遮音性能保証値：マンション隣接住戸に対しD-65
DAWスタジオは奥様の仕事部屋でもあります。床と天井はチーク突板張り、デスク正面上部の梁型に間接照明を仕込んでいます。4帖弱というコンパクトな空間ですが、書斎のようなこもり感が心地良いそうです。
昇降デスクに並ぶMacを主体とするDTM機器はきわめてシンプルな構成で、機材で埋め尽くされる従来のスタジオとは真逆のスタイルです。
玄関スペースはたたき部分を大きく取り、シューズクローゼットを設けました。フローリングと框はチーク無垢材です。
黒い格子窓は子供室との間に設けた室内窓です。その下にはたっぷりした収納を造り付けました。
今回の工事ではリビングは基本的にはそのままですが、一角にご主人のためのデスクスペースを造り付けました。
在宅仕事で運動不足になりがちなことから、梁の側面に懸垂バーを取り付けています。
子供室の扉はチェッカーガラスを組み込んだ無垢板にペイント仕上げで、クラフト感のあるデザイン。扉をすべて壁の中に引き込むとリビングとつながり、バルコニーからの明るい光が入ってきます。
柱型部分はマグネット塗装の上にネイビーブルーの黒板塗装で仕上げています。ちょっとしたメモ書きや、学校から持ち帰ったプリントを貼っておくのによいですね。
子供室と廊下との間の壁に室内窓を付けています。空気の通り道としても役立ちます。
寝室はホテルライクなインテリアに。大ぶりな柄のアクセントクロスと間接照明で落ち着いた空間を演出しました。ブラインドは透過生地と遮光生地で切り替えられるものを採用しています。