ターコイズブルーの壁が印象的なグランドピアノの防音室

ターコイズブルーの壁があるピアノ室

音楽ワークショップ・おとみっくの共同代表・アーティストとして活躍する桜井しおりさんのお部屋です。

マンション購入のタイミングで防音室をつくりました。いままでは賃貸暮らしであったため、移設のできるユニット型の防音室を使用していましたが、同じ建物の住人から苦情が来てしまうこともありました。演奏するための環境を整えることに苦労してきた経験から、しっかり防音することを最優先としました。

今回のお部屋は、隣接する住戸2室に対してD-70、D-80という高い防音性能を確保することができました。

所在地:東京都文京区

コース:リノベーション工事コース

防音室の用途:ピアノ室

遮音性能:隣接住戸に対しD-70~80

桜井しおりさんの演奏

響きがいままでと全然違うことに驚きました」と語る桜井さん。最初はそのギャップに戸惑ったそうですが、慣れてくると空間の響きに包まれる感じが心地よく、ホールで演奏するイメージに近いとのことです。

ターコイズブルーの壁に光が差し込む

ピアノの後ろの壁は桜井さんが選んだ鮮やかなターコイズブルー。サイドから入る陽光により陰影ができ、美しい表情を見せます。

チークフレンチヘリンボーンのフローリング
ピアノが入る前の部屋

床はチークのフレンチヘリンボーン柄のフローリングで華やかな印象に。オーソドックスなストレートの張り方に比べ、木目のキャラクターがより引き立ちます。

リビング側から見たピアノ室
リビングからピアノ室を見る

リビングとの仕切りは引違いガラス戸の二重サッシに。廊下側にも小窓を設け、閉塞的になりがちな防音室を明るく、開放的になるようデザインしました。

ピアノ室からリビングを臨む

ピアノ室からリビング、その先にバルコニーに面した大開口があり、とても明るいです。バルコニーからは道路を挟んで公園が広がり、都心でありながら緑が感じられる恵まれた立地です。

ヘンレ版色の壁紙

後日、ピアノ室に隣接したリビングもプチ・リフォームを行いました。テレビを壁掛けにして、配線をすべて壁の裏に埋め込みました。そして、壁紙を桜井さんの希望で、ヘンレ版の楽譜の色に。音楽家ならではのアイデアです。

桜井しおりさん

桜井しおりさん

横浜出身。桐朋学園大学ピアノ科卒業。仲道郁代氏に師事。令和元年度 内閣府 青年国際交流事業「世界青年の船」(SWY32)参加。国内外の音楽コンクール入賞、ザルツブルグ、ロンドン、ミュンヘンでの研鑽を積む。英語のみならず、多様な言語を使い、世界各国の伝統楽器や民謡を演奏し、音楽ワークショップや参加型コンサートを展開する。

2012年に音楽ワークショップ・アーティストおとみっくを立ち上げ、現在10名のアーティストが所属し、これまでに約200公演、乳幼児から高齢者まで、のべ1万人以上がワークショップに参加。

現在、サントリーホールをはじめとする全国の音楽ホールや東芝未来科学館主催“科学×音楽コラボレーション・ワークショップ”に出演等、全国各地で活動している。

オフィシャルサイト
桜井しおり:www.sallyofficial.com
おとみっく:www.otomic-artist.com