小学生の男の子のためのピアノ室兼子供室です。いままでリビングにアップライトピアノを置いて練習していましたが、お子さんのピアノの上達に合わせ、グランドピアノを購入し、同時にしっかり防音したお部屋を計画されました。
所在地:東京都立川市
コース:リノベーション工事コース
防音室の用途:ピアノ室
遮音性能:窓・外壁から1m地点においてD-60
![男の子のピアノ室](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/main-1024x768.jpg)
当初は習い事のひとつとして始めたピアノが、みるみる上達し、ついにコンクールの全国大会で入賞、記念コンサートに出演するほどの腕前になりました。
アップライトピアノでは技術的にも表現的にも限界があり、グランドピアノを購入することに。また、練習時間と音量の増大から、この機会に個室をリフォームして専用の防音室をつくることになりました。
また、いずれは独立した子供室も必要になることから、ベッドや机を置くことができるように、もともとのお部屋を少し拡張しました。
![ピアノ室](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/ceilingon-768x1024.jpg)
床はフレンチパインの無垢フローリング、壁はモルタル柄のクロス、天井は桐の無垢板で、ヴィンテージ調のかっこいいインテリアに仕上げました。無垢材を選んだのはデザインだけでなく、音響特性の良さからでもあります。
![スポットライトのみのピアノ室](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/ceilingoff-768x1024.jpg)
シーリングライトを消してスポットライトだけにすると、ぐっと大人っぽい雰囲気になります。
![アクセントクロス](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/accent-768x1024.jpg)
ピアノの後ろ側の壁は、あとから本棚を造り付けることを想定して少し凹ませています。アクセントクロスにはカラフルだけど渋い色味の板張り調のデザインを選びました。
![ニッチ](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/niche-768x1024.jpg)
部屋を拡張するついでに、玄関ホール側の壁にニッチを設けました。壁の一部をくり抜くのではなく、床から天井まで一様に凹ませて、正面に木目柄のクロスを貼りました。
![窓リフォーム前](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/windowbefore-768x1024.jpg)
![窓リフォーム後](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/windowafter1-768x1024.jpg)
![リフォーム前](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/roombefore-768x1024.jpg)
![リフォーム後](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/roomafter-768x1024.jpg)
もとは掃き出しの大きな引違い窓が付いており、かつお隣さんとの距離が近いため、二重サッシ、三重サッシにしても防音性能が心もとない可能性がありました。
そのため、サッシを撤去して出窓風の外壁を造り、FIX窓を付け、その上で二重窓にしました。窓のすぐ外でもほとんど聞こえず、ご近所さんに気兼ねすることなく、思いっきりピアノを演奏することができます。
![C3X espressivo](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/02/piano-1024x768.jpg)
ピアノはヤマハのC3X espressivo。伸びのある美しい音色がお部屋に拡がります。
今回は住みながらのリフォームでしたが、お子さんはお部屋がどんどん変貌していく様子を目の当たりにして、興味津々。工事の途中から自由研究としてまとめはじめ、良い経験になったようです。
完成後は新しいピアノ、新しいお部屋にテンションが上がり、とても前向きに練習しているとのこと。長く楽しんでいただけるとよいですね。