川崎市内でピアノやエレクトーン、弾き語りのレッスンを行っている上山音楽教室さん。教室のある住宅を建て替えるにあたり、建て替え前のお部屋より広い音楽教室と、音大生のお子さんの自室を兼ねたピアノ室の2部屋の防音室を計画されました。住宅の新築工事と同時進行で、工務店とのコラボレーション工事にて施工しました。
所在地:神奈川県川崎市
コース:コラボレーション工事コース
防音室の用途:音楽教室、ピアノ室
遮音性能(音楽教室):窓・外壁から1m地点においてD-60、D-65
遮音性能(ピアノ室):窓・外壁から1m地点においてD-50、D-55
![グランドピアノ](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/piano-768x1024.jpg)
音楽教室のためのお部屋は建物壁芯で14帖弱のスペースを確保。グランドピアノ、アップライトピアノ、エレクトーン、ドラムセット、パーカッションなど数多くの楽器と2つの楽譜棚が置かれていますが、それでもまだゆとりのある空間です。
![音楽教室](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/stuido-768x1024.jpg)
天井は高いところで約2.6mあります。周囲を下げて換気のダクトスペースとしつつ、その高低差を利用して間接照明を仕込みました。
![アカシアフローリング](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/floor-768x1024.jpg)
床はアカシアの無垢フローリングで工務店が用意したものを張りました。壁は工務店の施工で漆喰塗りです。天然素材の質感が心地よいです。
壁の吸音パネルは可動式で音響の調節ができます。お部屋の雰囲気に合わせ明るいベージュ色を選択しました。
![ドラム](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/drums-768x1024.jpg)
ドラムは主に中学生の息子さんが演奏しますが、教室のレッスンでも使われます。思い切り叩いても窓のすぐ外で小さく聞こえる程度で、ご近所さんに気兼ねなく演奏できます。
![二重ドア](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/doors-768x1024.jpg)
出入口は二重の防音ドアで、建物のインテリアに合わせて外側がホワイト、内側がミディアムブラウンです。スリット窓が付いているため、次の生徒さんが来たとき中の様子が分かるようになっています。
照明スイッチのすぐ上にあるのは電気錠のコントローラーで、室内から玄関の開錠が可能です。
![ピアノ室](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/pianoroom-768x1024.jpg)
音楽教室と玄関ホールを挟んだ向かいにあるピアノ室。こちらは音大に通う娘さんの自室でもあります。ベッドが入ることを想定して吸音は控えめに計画しました。天井は桐の無垢板です。
![上山音楽教室](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/sign-768x1024.jpg)
門から入ってすぐのところに取り付けられたアイアンのサインプレートがお出迎え。
![クラフトワーク](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/craft-768x1024.jpg)
こちらは楽譜棚の上に飾られていた木製クラフト作品で、生徒さん達がリレーでつくった曲の歌詞を『木り絵』にしたものです。教室の発表会ではピアノソロのほか、ポップスの弾き語りの演目もあり、とても楽しそうです。
![ピアノ連弾](https://archinote.net/wp-content/uploads/2023/04/duet-768x1024.jpg)
撮影の最後に、教室主宰の上山裕子さんと、音大で作曲を専攻されている上山花さんの母娘による連弾を披露してくださいました。息の合った演奏はやはり親子ならではでしょうか。