自分のオフィスをカフェ風インテリアにDIYリフォームしてみた

カフェ風インテリア

こんにちは、防音・音響設計が専門の建築士、紅です。設計事務所を開業して1年ちょっと経ちました。

だいぶ前ですが、仕事用のデスクをDIYで作った記事を投稿しましたが、デスクだけでなく自分の事務所の中をDIYや、プロにお願いして少しずつリフォームしており、ここで紹介してみたいと思います。写真多めです。

目次

リフォーム前の様子。それなりに古びたマンションの一室

ここは築約40年のマンションの一室で、大きなターミナル駅から歩ける場所にあることもあり、僕のようにSOHOとして使われている住戸が多いです。

以下、引っ越してくる前の写真です。

リフォーム前の部屋
リフォーム前のキッチン
リフォーム前の部屋
3点式ユニットバス

建物はかなり年季が入っていますが、室内はきれいに原状回復がされていて清潔です。いまどき流行らない3点式のユニットバスではありますが、普通に住むこともできますね。

このままの状態でも十分、事務所として使えるのですが、そこは建築屋としての性、独立してオフィスを持ったからには自分の好きなように手を加えたくなります。

賃貸の場合はリフォームできなかったり、あるいは退去するときに元に戻すことが前提でやることになりますが、今回は購入したので専有部分は好きにいじることができます。

最初にやったのは壁と天井のDIY塗装

まずは事務室部分の内装やりかえ。これは引っ越し前にやりました。

DIY天井塗装
DIY塗装

壁と天井は既存のビニルクロスの上から水性塗料でペイント。DIYは進んでやる方ではありませんが、塗装工事は初心者でも手が出しやすいです。もちろんプロの塗装職人のクオリティには遠く及ばないので、お客様の家で仕事としてやるわけにはいきません。

あくまでも自分で使うオフィスだから許される感じですね

天井は事務所のテーマカラーであるブルーグレーに。壁はやや温かみのあるライトグレーで塗りました。

フローリング工事

フローリングは無垢のフレンチパイン材、幅広で20mm厚のものです。ここは大工さんに置床下地からつくってもらいました。DIYでやる猛者もいますが、僕にはそこまでの技量も、チャレンジ精神も持ち合わせておりません・・・

窓のリフォーム。二重サッシで見た目よし、防音性UP、断熱性UPの一石三鳥

リフォーム前の窓
二重窓

窓本体は専有部分なので勝手に交換することができません。ですがデザインが古臭くて気に入らないので、内側にチョコレート色の格子入りインナーサッシを付けて二重窓にしました。これで室内からの見た目は少しだけオシャレな感じに。

二重窓にすると防音性、断熱性がアップします。繁華街や幹線道路が近い立地ですが、室内がだいぶ静かになりました。エアコンの効きも良くなり省エネ効果もUPです。

たぶんDIYでもできると思いますが、注文したサッシ屋さんに届けてもらったついでに取り付けまでお願いしました。

インナーサッシの取り付けはコストがそれほどかからないわりにはメリットが多く、費用対効果がバツグンですね。

アイアンのカーテンレールを付け、ナチュラルリネンのカーテンを吊りました。

入口のドアを交換。既製品ドアに幅広ケーシングをアクセントに

リフォーム前の部屋
内装ドア

居室の出入口のドアは新品に交換しました。ドアは建具職人による手作り感のあるものが好きなのですが、それをやると時間がかかるし、なによりもコストが・・・

最近は既製品でもなかなかデザインの良いものが出ていて、今回採用したのは、パナソニックのベリティス、クラフトレーベルという製品です。

天井と同様、当事務所のテーマカラーであるブルーグレーをチョイス。チェッカーガラスがいい味出してます。ハンドルや丁番がマットなブラックで気に入りました。

そして、枠の外側に幅広の白いケーシングを回してみました。

白地に色でアクセントを付けるのがオーソドックスなデザインだとすると、その逆の発想ですね。色の付いた地に対しアクセントに白を使っています。巾木と廻り縁も同じく白。

間接照明とペンダントライトでカフェっぽい演出

円盤型のシーリングライトは部屋を均一に明るくするという点で機能的ですが、平坦で味気ない雰囲気になりがちです。今回は最初に付いていましたが、撤去しました。

コーニス照明

梁型の凹凸を利用して間接照明を作ってみました。オークの無垢材で幕板を設け、その内側に照明を仕込みました。取付工事は大工さんに依頼して、オスモの塗装だけ自分でやりました。

間接照明にも色々種類がありますが、今回はコーニス照明という壁を照らすタイプです。部屋全体の照度を確保するというよりも、壁面のテクスチャーや陰影を強調し、光のグラデーションで空間の演出効果を狙っています。

露出配管

間接照明は後付けなので、電源とスイッチの配線は露出にせざるを得なかったのですが、そこを逆手に取って、ホームセンターで買いそろえたステンレス配管材を使ってみました。ここだけインダストリアルテイストでも、わりと馴染んでいます。スイッチは調光タイプです。

ペンダントライト

電気工事士にお願いして天井にライティングダクトレールを付けてもらい、そこに近所のインテリアショップの閉店セールでまとめ買いしたペンダントライトをぶら下げました。デザインがまちまちですが、意外と違和感がありません。

電球は昔ながらのフィラメント電球の光をLEDで再現したタイプのものを使っています。色温度はかなり低くて2200Kと2700K、赤味強めです。照度が足りない部分はスポットライトで補っています。

真鍮 スイッチプレート
スイッチはレトロ感のある真鍮製のトグルスイッチを採用

事務室内観

結局、事務室のリフォームをDIYでやったのは壁と天井、間接照明幕板の塗装だけですね。それ以外はデザイン考案と材料発注は自分でやって、施工はプロにまかせた感じです。

タイトルに偽りありと言われても仕方ありませんね・・

でも、水回りは結構自分で手を入れましたよ!次の記事で紹介したいと思います。

ミニチュアピアニストとヴァイオリニスト
@narukogirlさんにオーダーしてつくっていただいたミニチュアピアニストとヴァイオリニスト
ニーチェアX

オフィスにニーチェアを置いて、ちょっと昼寝一息入れるときに重宝しています。ロッキングタイプの方で、オットマンも付けました。

ニーチェアは1970年に新居猛がデザインした名作椅子で、「座り心地を落とさず、とにかく安く、多くの人から愛されるカレーライスのような」というコンセプトでつくられました。

シンプルで飽きのこないデザイン、絶妙な座り心地がベストセラーとなった理由ですが、残念ながら価格はどんどん上がっています・・。コロナ禍の在宅需要で入手困難にもなっているようです。

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